健康的な食事をするために大切なこと

人間の体は、食べ物によってその状態が大きく変化します。何かが欠けたり、多く摂取したりとバランスが崩れることで、健康が脅かされる事態となります。食べ物は、私たちの体を作り、機能を動かす重要な役割を果たします。QOLをより向上させ理想的な生活を送るために、どのようなことに気を付けていったらよいのかを考えてみましょう。

食事がもたらす、体への影響

 まず、食事をすることで、私たちの体にどう影響しているのか、どう働きかけているのかを見てみましょう。
 ビタミンやミネラルを摂取するように心がけて、サプリメントなどの健康補助食品を摂取している方は多いと思います。しかし、ただ単に体にいいからといった理由で摂取していては、適切に体に働きかけられないものです。ビタミンやミネラルは、主に体の機能を動かす働きがあります。これらの栄養素は、ファーストフードや加工食品が多くなった現代社会では、意識しないと得られにくくなっています。そのため、手軽に摂取できるようサプリメントなどで補助できるよう流行りだしたと考えられています
 また、体はアミノ酸を材料としてたんぱく質が合成されています。その際にもミネラルやビタミン類が必要となってきます。そして、油分は悪者になりがちですが、細胞膜やホルモンには油分が必要なのです。
食物中に含まれるものに栄養や必要性分があり、これらのバランスが崩れることで、体が作られなくなり、働かなくなります。それが、健康に影響するということです。そして、たとえ健康に影響しなくても、その手前で美容や仕事、もしくは勉強、活動に影響していると言えます。栄養バランスを整えることは、私たちの日常生活が正常に、そして輝けるために必要なことなのです。

健康に活かすための食品とは

現代人の食生活は、ファーストフードや加工食品など手軽においしく食事ができるものであふれています。これにより、食事の摂り方に注意が必要となってきています。では、どのようなことに注意すればよいのでしょう。下記にポイントを記してみました。

〈控えめにした方がよい食品〉

牛乳・肉類・揚げ物・脂物・加工食品・添加物・白砂糖
乳製品や肉類:これらは、体に負担が大きいと考えられています。というのは、消化や分解するときに、アンモニアや窒素化合物という活性酸素より強い酸化力で老化を進めるものを発生するからです。また、カルシウムを必要とすることから、体内のカルシウムを多量に消費してしまうのです。こういった理由から、体に負担がかかるとされています。牛乳にはカルシウムやたんぱく質が豊富に含まれていますが、消化・吸収ができず体に負担がかかるのでは意味がないということが分かってきました。
 加工食品や添加物:ハムやソーセージなど多くの加工食品には、リン酸塩などの添加物が多く含まれています。これらは、カルシウムを体外に排出させてしまうのです。
市販のジュースやスナック菓子:白砂糖や添加物、油分が多く含まれます。とくに油分は酸化しやすいものが多いです。酸化した油分は、体内で過剰な活性酸素の発生原因になると言われています。

〈積極的に摂取するといい食品〉

玄米・無添加・大豆・ゴマ、旬の食材
大豆・ゴマ:たんぱく質のもとになるアミノ酸やカルシウムが含まれています。
玄米:白米より玄米を選ぶと良いです。玄米は、完全食と言われ、良質な栄養素がバランスよく含まれています。農薬の影響を受けやすいようなので、無農薬のものを選ぶと良いそうです。玄米は、消化が悪いのでよく噛むことが大切です。噛むこと(咀嚼)は、脳にとてもよい影響を与えます。
無添加:ミネラルやビタミンなどの栄養素は、栽培される土地などの条件に左右されるようです。科学肥料栽培が増加するとともに、野菜に含まれるビタミンなどの栄養素が減ってきているというのです。また、添加物や農薬などの化学物質は、栄養素を体の外に排出することがあるそうです。無農薬、有機栽培、無化学肥料栽培、無添加の食品を選ぶとさらに健康に効果的と言えます。
旬な食材:旬の食材は、栄養素が多く含まれています。

〈考慮しながら食品を選ぶ〉

精製されていない食品を選ぶと良いです。白米や小麦粉は、ミネラルやビタミン、アミノ酸などの栄養豊富な部分が精製されることでかなり少なくなってしまうのです。白米よりも玄米、小麦粉よりも全粒粉を選ぶと健康に効果的と言えます。そして、よく噛むことは、脳によい影響を与え、さらに、消化酵素が出てくるのです。消化酵素は、有害物質の吸収を阻害する働きや、活性酸素をなくす働きがあるのでさらに体に良いですね。

健康によい食べ方

 食事を胃に詰め込むのではなく、その食べ方にも意識してみましょう。どのような摂取の仕方が効果的なのでしょうか?
・良く噛む…先にも述べましたが、良く噛むことで、消化や吸収を助けます。そうすることで、栄養をしっかり取り込むことができます。また、消化を促進し活性酵素を消去する酵素を含んだ唾液がたくさん出てきます。脳にもよい影響を与えますね。
・温かいものを…冷たいものより暖かいものを摂取しましょう。冷たい飲み物や生野菜は、体を冷やすので注意を。温かい飲み物や温野菜で血行促進、これにより栄養素も体に吸収されやすくなります。そして、代謝アップを心がけましょう。
・体に良い油分の選択…油だからといって悪いわけではありません。油分も体に必要です。その種類に気を付けましょう。動物性油分は控えましょう。また、食物油だからといって体にいいわけではないということが最近分かってきました。リノール酸など悪影響を与える油分は控え、オメガ3・9系のものなど良質な油に置き換えるとよいでしょう。酸化しやすい、調理方法に注意などの留意点があるので、特徴を理解して上手に取り入れていくと効果的ですね。

さいごに

以上のように、私たちの体には様々な栄養素が必要です。そして、食品の特徴を知り、より必要なものを取り入れて選択し、健康に効果的な食事摂取を心がけていきましょう。日常の食生活を少し意識して変化させることで、より元気な体を手に入れることができます。楽しく、美味しい食事が、健康を助長させる手助けとなっていけばよいですね。

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