糖尿病の方必見!!だれでもできる!食事療法

 現代社会において、食生活の変化や過重労働、ストレスなどから生活習慣病にかかる人々が増えています。この生活習慣病と付き合っていく上で大変重要とされているのが‛食事療法’。手軽に好きなものをいつでもどこでも摂取できる現代の生活により引きおこる生活習慣病なだけに、この食事療法は患者さんにとってキツイものとも言えます。しかし、これをうまく取り入れることで、生活習慣病にかかりにくくしたり、すでにかかっている人は、病気をコントロールし、改善することができるのでとても大切なことなのです。
 今回、この食事療法について触れてみようと思います。知識を深めてより健康的な生活を送っていきましょう。

1. 食事療法が大切な理由

はじめにも述べましたが、食事療法の大切な理由をもっと詳しく述べます。
 生活習慣病とは、高血圧・脂質異常・糖尿病が代表的な疾患です。これらは、偏った食事の摂り方、食べ過ぎや飲みすぎ、喫煙、睡眠不足、不規則な生活、運動や休養不足などの生活習慣の乱れが原因とされています。その中でもとくに重要とされているのが食習慣です。
 食事療法は、生活習慣病の治療のなかでもっとも大切なものであり、治療の基本と言えます。現在の生活習慣をよくするためにも、また今後起こりうる疾病を予防するためにも、食事療法の知識を得て生活の中に活かしていきましょう。
 では、食事療法にはどのような利点があるのでしょうか?この食事療法は、カロリーとバランスの取れた健康的な食事を3食きちんととることで生活習慣病を改善しようというものです。間違えやすいのは、特定の栄養素や食事の量を極端に減らしたり増やしたりはしないので気を付けましょう。
 適切な食事療法を続けていくことで、肥満を解消し、血糖値や血圧、血中の脂質を改善することができます。素晴らしことに、食事療法の効果が十分であれば、薬を使った治療を行う必要がなくなる場合もあるのです。ご存じの通り、薬は病気を治すものとして利用されますが、その反面副作用も生じます。良い面と悪い面両方を持ち合わせているので、できれば自然に取り入れる食事療法でコントロールできれば一番いいですよね。

2. 食事療法で大切なこと

 食事療法で大切なのは長く続けるということです。食事の習慣は長い間に身についたものであり、人それぞれ嗜好品があります。それを変えるというのはとても難しいことでしょう。ですから、食習慣病と診断されて食事療法を開始する時には、医師や栄養士とよく相談して、長く続けていけるようにプランを立てたり、食事内容をいっぺんに変えるのではなく、できることから少しずつ始めて、だんだんと望ましい食生活に近づけていくのが良いと言えます。
 また、生活習慣病の治療として食事療法を取り入れる場合には、その疾患ごとに注意すべき点が違い、その知識を得ることや、より効果を得るために、自己判断で食事療法に取り掛かるのはやめましょう。必ず医師と栄養士を交えてアドバイスをもらうようにしましょう。自己判断による間違った知識で始めてしまっては、逆に体調を悪化させてしまうことにもなりかねません。

3. 食事療法の効果とポイント

 食事療法を行うことで、病気を防ぐ・病気を入口で食い止める・病気を悪化させないといった効果を得ることが期待できます。
また、生活習慣病の食事療法の基本としては、以下の点が挙げられています。
・1日の適正なエネルギー量を守る
・栄養バランスの良い食事を規則正しく摂る
・食物繊維を増やす
・アルコールを飲み過ぎない
・高血圧では塩分を控える
・脂質異常症では脂肪やコレストロールを減らす

 これらの項目の中で、どれから取り組むべきかは、現在の食生活や血糖値、血圧値、血中脂質など、体重、食生活の中での活動量などによって異なります。医師や栄養士とよく相談することが必要となります。
 各病気と食事療法のポイントとして、それぞれの病気の診療ガイドラインで勧められる食事療法のポイントを挙げます。

「糖尿病」

適正なエネルギー量でバランスの良い食事…〔とっても重要〕
食物繊維を増やす…〔ガイドラインで勧められている〕
アルコールを飲み過ぎない…〔ガイドラインで勧められている〕

「高血圧」

適正なエネルギー量でバランスの良い食事…〔ガイドラインで勧められている〕
食物繊維を増やす…〔ガイドラインで勧められている〕
アルコールを飲み過ぎない…〔ガイドラインで勧められている〕
塩分を減らす…〔とっても重要〕
脂肪・コレストロールを減らす…〔ガイドラインで勧められている〕

「脂質異常症」

適正なエネルギー量でバランスの良い食事…〔ガイドラインで勧められている〕
食物繊維を増やす…〔ガイドラインで勧められている〕
アルコールを飲み過ぎない…〔ガイドラインで勧められている〕
脂肪・コレストロールを減らす…〔とっても重要〕

糖尿病の方でも、動脈硬化症になりやすい傾向があるため、予防のために塩分や脂肪、コレストロールに注意することが大切です。また、同じように脂質異常症の方も、塩分摂取に注意することが勧められています。

さいごに

少し難しいと感じた方もいるかもしれません。しかし、大切なのは自分に合わせて長く続けていくことです。制限だらけで退屈だと感じていては、食事が楽しいと思えません。それでは長く続けるのは難しいですよね。食事療法を楽しく取り入れていくことも大きなポイントですね。まずは、食事と栄養についての理解を深めることです。それから、外食ができないのではないかと考える方も多くいらっしゃいますが、それは違います。外食でも食事療法を続けることは可能です。そのポイントとして、低カロリーのメニューを選ぶ。どうしても高カロリーの食事を摂る場合は、思い切って残す!今は、レストランのメニューにはカロリーや塩分・糖分量が表示されているものが多くみられるようになりました。これを利用してみましょう。そして、選ぶときは単品だけでなく、主食・主菜・副菜のそろった料理を選ぶなどの、食事の基本を守っていきましょう。
今までの食生活から、意識を変えて少しの変化を加えることで、身体への影響も少しずつ変わっていきます。薬物療法に頼るだけでなく、食事療法を取り入れて健康に役立てていきましょう!

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