気を付けたい!季節の変わり目の体調管理

 暑~い夏から涼しくなって爽やかな秋…、そう思い油断していると風邪を引くなどの体調を悪くさせてしまう方が多いのでは?!そう、夏から秋、冬から春などの季節の変わり目は、体調を崩してしやすいので注意が必要です。せっかく夏バテ、脱水の注意から逃れられると思ったのに~、とがっかりされる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、秋に引き起こされやすい体調不良も侮れないのです。食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋、それぞれの秋を楽しく快適に過ごすために、気を付ける点をおさえて爽やかに過ごしましょう!

❙知っていますか?秋バテ

 夏バテを知っている方は多いのですが、秋バテを知らない方は意外にも多いもの。涼しくなって過ごしやすくなってきた、体が休まる、運動や読書に取り組もう!と積極的なイメージがあるかもしれませんが、実は秋にもバテる原因はたくさん潜んでいます。
 夏は暑くて食欲がなかった…、涼しくなってきたのに何だか気持ちがのらない、けだるい、まだ夏バテが残っているのかな…そう思うかもしれません。しかし!それは秋バテなのかもしれません。夏バテと秋バテ、原因が違うので対処方法や予防方法も違ってきます。
秋バテの原因を知って体調管理をしていくことは、有意義に秋を過ごすために大切です。

❙なぜ起こる?秋の体調不良

 秋に起こりやすい体調不良の原因は何なのか?そして、どんなことが起こりうるのか?以下にその原因や症状とされる特徴をまとめました。

1. 夏に冷えた体が疲れとして残る

冷房や冷たい飲み物によって引き起こされた「体の冷え」。これにより胃腸の機能が低下しています。これに気づかず秋を過ごすと、朝晩の気温が下がってくることでさらに体の冷えが進んでしまうことになってしまうのです。

2. 急激に気温が変化してくる

9月から10月にかけて、朝晩の気温が一気に下がり始めます。しかし、日中はまだ暑さを残し、日中と朝晩の寒暖差が激しくなってきます。これにより自律神経のバランスが崩れやすくなります。この自律神経は、体調不良の原因となりやすく、乱れてしまうことで「体のだるさ」「胃腸の不調」「疲れやすい」「偏頭痛を起こす」などの症状を引き起こすキッカケとなります。

3. 寒暖差アレルギー

寒暖差アレルギーをご存じですか?これは、気温差が激しくなることで、鼻粘膜が広がり、腫れてくることで引き起こされます。鼻水や鼻づまりといったアレルギー性鼻炎と似た症状ですね。特に筋肉量が少ない女性がなりやすいと言われています。この寒暖差アレルギーによる鼻炎には、「熱や咳などの風邪症状がない」「目の充血がない」「鼻水が透明」といった特徴があります。

4. 空気の乾燥

蒸し暑い夏から秋になるにつれて空気が乾燥してきます。汗をかいてもすぐに乾くため、水分補給のタイミングを逃しやすくなります。特にスポーツの秋と言われているこの時期、新たに運動を始める方もいらっしゃるかもしれません。運動の後は大量の汗をかいていますので、意識してしっかり水分を補給してきましょう。水分が不足することでまた、喉が乾燥し、風邪を引きやすくなります。そして、便秘も引き起こしやすく、腸内環境の変化・悪化を招く原因にもなり、結果的に体調不良となってしまうのです。

5. 日照時間の減少

夏が終わり、変わるのは気候だけではありません。日照時間も少しずつ減っていきます。それに伴って気分が落ち込みやすくなったり、心配ごとや悩みごとが増えるといった、心の変化起こりやすくなります。やる気が起きない、朝が起きられない、夜寝付けない、食べ過ぎてしまう、これらの症状は「季節性うつ」の可能性があるのかもしれません。
あまり聞きなれないものですが、季節の変わり目にこのような精神的な変化があらわれ、うつ症状を引き起こします。うつとまでもいかなくても、気分が落ち込んだり、やる気がなくなったりするなどの変化を感じる方は、以外にも多いようです。

❙気持ちのよい秋を過ごすために…

 このように、季節が変わる境目は、体だけでなく心にも変化を与えます。これらにより憂鬱な生活を送ってはもったいないですね。爽やかな日常を送るためには、どのようなことに気を付けて体調を管理していけばよいでしょう?

1. 体を温める

意識して体を温めるように過ごしましょう。たとえば、ホットドリンクやスープ類などの温かい飲み物を積極的に飲む。入浴の際には、湯船にしっかりつかる。長袖のカーディガンなどを持ち歩き、いつでも羽織れるように気を付ける。日中はまだ汗ばむことも多いので、ついうっかり忘れてしまいそうなことですが、肌寒くなる晩のことも考えて意識して取り入れていきましょう。

2. 積極的に水分をとる

喉が渇かなくても意識して水分を補給しましょう。特に、常温のミネラルウォーターや白湯などを飲まれることが胃腸に負担もなく、良いですね。

3. 日中の外での活動時間を増やす

太陽の光を浴びることは、自律神経の働きを活発にし、気分の落ち込みを防ぐことに効果的。特に朝(早朝)にウォーキングをすることは、体に負担が少ないため良いでしょう。秋は気温が下がり、ジメジメしていないためスポーツをするのに最適です。秋は長雨や台風なども原因で気持ちが落ち込みやすくなりますが、晴れた日には陽の光を浴びて体を動かし、気分を爽快に保ちましょう。

4. 早寝早起きは三文の徳

昔からこのように言われていますが、早寝早起きはこれもまた自律神経のバランスを整える効果が期待できます。そして、免疫力も高めることができます。寝不足になると、それだけで物事をネガティブに捉えやすくなります。早起きができれば、夜の寝つきもよくなりますし、太陽の日の光を浴びる時間も増え、一日を清々しく過ごすことができるでしょう。

5. 旬の食材を取り入れましょう

バランスの良い食事を摂ることは基本ですが、旬の食材を取り入れることにも意識してみましょう。旬の食材にはただ季節を感じるだけでなく、ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富に含まれているという利点があります。秋刀魚には良質なたんぱく質、DHAなど。秋野菜のレンコン、サツマイモ、里芋などの根菜類は、空気の乾燥や急激な気温の変化によって起こりやすい炎症などに対し、薬膳効果が期待できると言われています。

さいごに

以上のような注意点に注目して、少し気をつかった生活ができれば、きっと気持ちの良い秋を感じ爽快に過ごすことができます。しっかり体調管理をおこない、心も体も健康でいられれば、スポーツも読書も食事も有意義に取り組めますよね!

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