タメになる!知っておきたいインフルエンザからの二次感染の恐ろしさとその検査方法

毎年のように流行り、多くの人を苦しませる存在のインフルエンザ。その感染力は強力で、毎日手洗い・うがいといった予防対策を行っていても、流行し始めると完全に予防するというのは難しくなるのも事実です。特にインフルエンザが流行しはじめるシーズンは、風邪を中心にウイルス性の感染病が多く、判断しづらいというのも難点であります。万が一インフルエンザに感染してしまった場合、迅速で正しい処置を施すことが辛い症状を緩和する最も重要なポイントになってきます。
今回は、もしインフルエンザにかかってしまった場合に行いたい検査方法やそのタイミングなどを中心に、二次感染を防ぐためにも気をつけたいポイントを説明していきます。

知っておきたい二次感染や合併症の恐ろしさ。インフルエンザの実態を解明!

インフルエンザの恐ろしさは、その強い感染力と重い症状。時には重症化したり、免疫力が低下しているせいで他の細菌に感染してしまい、合併症を引き起こしてしまうほどの強力なウイルスとして知られていますね。お子さんやお年寄りの方は命を落とす危険もあるほどです。
発症してからでは、インフルエンザウイルスによる症状のみと、細菌感染による二次的感染や合併症が引き起こってしまう場合もあります。インフルエンザに続いて細菌に感染してしまうことで、合併症を引き起こしてしまうのです。特に慢性呼吸器疾患や糖尿病、腎機能障害、ステロイドを内服している免疫機能不全のあるなど、もともと持病を抱えている方は、インフルエンザに感染してしまうことによって、合併症を引き起こしたり重症化する可能性が高いといわれています。
ここでは、合併症でよくみられる症状をいくつかご紹介したいと思います。

・肺炎

気管支炎や肺炎の合併症はとても頻度が高いといわれているのはご存知でしたでしょうか。実はこの疾患の9割以上の割合を占めているほどなんです。4~5日過ぎても発熱が続く場合や、熱が下がった後また発熱があって症状が悪化していく場合は気をつけなければいけません。

・中耳炎

特に小さいお子さんがいる家庭の方は把握しておきたい疾患のひとつ。風邪をひいた後でも発症する可能性がとても高いので、耳を痛がる場合はすぐに中耳炎を疑いましょう。

・結膜炎

鼻腔と目を繋ぐ管からの感染や、目をこする行為で細菌感染してしまうことがあります。

・副鼻腔炎

これは鼻の周りにある頭蓋骨の空洞部分で、ウイルスや細菌がこの粘膜に伝わってしまうことで起こります。頭痛や目の奥が痛むなどの症状があります。

このように合併症といっても様々な種類があり、その症状も人によっては異なってきますが誰にでも起こり得るものです。特に小さいお子さんをはじめ、持病のある方は予防接種を受けたりと、日頃から手洗いやうがいなどの予防を心掛けるようにしましょう。

インフルエンザ感染からの二次感染を防ぐために気をつけるべきポイント

インフルエンザに感染してしまうと体の免疫力が低下し、他の感染症にかかりやすくなります。インフルエンザ以外の病原体にもかかってしまった場合を二次感染といいます。特にインフルエンザが流行る季節は、同時にその他のウイルスも活発に活動しているといえます。ウイルスにとって、まさに繁殖が盛んに行える絶好のシーズンなのです。
インフルエンザに感染してしまった後、二次感染を予防するには、まずインフルエンザをしっかりと治すことが重要になってきます。医師に処方された薬を服用し、十分な休養を取りましょう。
もちろん家族の誰かが感染してしまったという場合も、なるべく接触は避けて、室内でもマスクの使用をオススメします。また、不特定多数の人が触るようなものに触れた場合はマメに手洗い・うがいを行いましょう。人混みの多い場所に行かないようにするなどの配慮も大事です。一人一人がしっかりとした対策意識を持って生活することで、被害を最小に抑えることが可能ですし、なにより自分自身を感染から守ることが出来ます。
万が一、インフルエンザがきっかけで他の感染病を発症してしまったという場合は、同時にそちらの方の治療も始めなくてはなりませんので、病院に行って医師の判断を仰ぎましょう。

症状が重いなら疑って!迅速に行いたいインフルエンザの検査方法

インフルエンザの症状は風邪とよく似ているため、自分がインフルエンザにかかったことに気付かないということが有り得ます。発熱やのどの痛みからはじまり、体が重いなどの症状が似通っているからです。しかし、強い全身の痛みや悪寒、急に高熱が出る場合は間違いなくインフエンザに感染したと考えるのがベターでしょう。インフルエンザの場合は服用する薬が風邪とは異なりますし、また合併症を引き起こす確率がとても高いので、迅速な検査がキーポイントとなってきます。
二次感染を防ぐことにも繋がりますので、インフルエンザの疑いがある場合は必ず病院で検査を受けましょう。
病院では、実に簡単な検査でインフルエンザにかかっているかどうか、またインフルエンザでもウイルスの種類でA型やB型といった種類も異なってくるのですが、その型まで明確に分かります。

定番の検査方法として挙げられるのが以下の方法です。
1、鼻やのどの奥を綿棒で拭う
2、採取した綿棒を検体処理液に入れ、採取検体を出す
3、2で出た検体処理液を検査キットに垂らす
4、約数十分で反応が確認できる

反応が早く出るので、感染しているのかどうかはその場で判断が可能となります。特に発熱や全身の筋肉痛などの症状がある場合には、検査は手軽に簡単に済ませたいものですよね。意外と難しくない方法ですので、体への負担が少ないといえます。

検査はタイミングがとても重要なんです!

簡単で即時に結果を確認できるインフルエンザの検査ですが、その検査を受けるタイミングがとても重要になってきます。なぜかと言いますと、検査を受けるのが早すぎるとインフルエンザのウイルスに感染していても反応が出ない場合があるからです。
インフルエンザが発症するまでの時間は約12時間といわれていますから、辛いなと感じたらすでに発症している状態といえます。しかし、検査のタイミングが早すぎると、インフルエンザウイルスがが少ない状態のため、反応が確実ではなくなってしまします。12時間以上経過しているかという部分がポイントです。また、抗インフルエンザ薬は体内でインフルエンザウイルスが増殖する前に服用したほうが効果が高いといわれています。
実は、インフルエンザウイルスが体内に入ると、ものすごいスピードで増殖していきます。たとえば一つのウイルスが8時間後には100個、24時間後には100万個まで増えてしまうほど・・・。これほどのスピードでウイルスが増殖すると、もちろん症状はどんどん辛いものになっていきます。
しかし、注目すべき点は“インフルエンザの検査を受けるのが遅すぎてもダメ”という部分です。抗インフルエンザ薬が有効といわれているのは、発症してから24時間以内に服用した場合といわれています。ですから、検査を受けるタイミングがとても重要になってくるんです。

終わりに

いかがでしたでしょうか。インフルエンザの恐ろしさやその症状はもちろん、感染後に考えられる二次感染について今まで以上に危機感を持たれたのではないかと思います。
また検査方法や検査のタイミングを把握しておくことで、適切にインフルエンザの治療に取り組むことが出来ます。もちろん、万が一感染してしまっても、自分自身の身を二次感染の原因である細菌から守ることが可能ですし、確実にウイルスを撃退することにだってつながります。
とても感染力が強いウイルスですので、自分自身はもちろん、他の人にうつさない為にも適切な処置を行いたいものですね。

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