「心」のケアしてますか?メンタルヘルスケアに欠かせないカウンセリングの全貌

日本においてのカウンセリングは、メンタルケアの先進国である欧米諸国に比べると遅れがあるように感じますが、精神病や心の病気を抱える日本人患者が増えている現代はよく耳にするようになりましたね。誰かに聞いてほしいけど、家族や友人には言いにくい悩みや、会社や学校での人間関係に悩んでいるという方の心の内を吐き出せる場所でもあります。しかし、なかなかそういった機関を知らないという方や、またはカウンセリングを受けることは恥ずかしいなどと躊躇してしまう方も多いかもしれませんね。うつ病をはじめとした精神面の問題は、誰にでも起こり得ることであり、もはや他人事ではありません。そうならない為にも、悩みや心配事はぜひカウンセリングを通して解決して欲しいと思うのです。
カウンセリングと聞いても具体的にどんな機関なのかわからないという方や、どのような方法で行われているのか知らないという方もいらっしゃるかと思います。今回はメンタルヘルスケアに重点を置き、知っておきたいカウンセリングの内容などや費用などを中心に、詳しく説明したいと思います。

カウンセリングとはなにか?

気分が沈んでいるときや、やる気が出ない、または会社や学校での人間関係に悩んでいるという時など精神的に参ってしまっているという時は誰でもありますよね。そんな時皆さんならどうしてますか?気兼ねなく話せる友人や家族はいるけど、話しにくい時や、出来れば知り合いには話したくないという方も少なからず存在しているのではないでしょうか。
そんな時にこそ頼りたいのがカウンセリングです。学校によっては、スクールカウンセラーが在中しているところもありますし、企業勤めの方には産業カウンセラーが身近に存在していることもあります。しかし、受けたことがある人しかその具体的なカウンセリング内容が分からないというのが事実ですよね。実際にカウンセリングを受ける際に、どのようなことを行うのか知りたいと思いませんか?
会社や学校での人間関係に悩んでいるという方や、家族との確執、なんとなくやる気が出ないなどと、カウンセリングを受ける人の悩みは実に様々です。一度限りではなく、複数回にわたって行われるのがほとんどです。
カウンセラーは、患者から「今どのような気持ちなのか」「家族関係」「身体の状態」などを聞き、方針を決定するといわれています。話を聞いてくれるというだけでなく、これからどのように過ごしていくべきかアドバイスを受けることが出来るのもカウンセリングの一環です。

心の不調を感じたら取り入れて!メンタルヘルスケアのカウンセリング方法

心の不調と一言で言っても、その不調の原因や内容は人によって様々ですよね。カウンセリングは、その人の性格や考え方を考慮しながら行われていきます。
自分の意見をはっきりと言えず溜め込んでしまうタイプには、上手に言えるような練習をしたり、攻撃的で感情をコントロール出来ずにすぐカッとなってしまうタイプには、感情をコントロールするプログラムが行われます。また、完璧主義者に多い物事や人に対して完璧を求めてしまい、人間関係にヒビが入ってしまう場合や、その逆である消極的な場合も含め、様々な原因を見極めて治療法が行われていきます。
主な治療方法は、「認知行動療法」「自立訓練法」「イメージ法」があり、この中のどれを用いて行われるか、またその人に合ったケア方法は何なのかはカウンセラーによって異なってきます。
メンタルケアは自分で思っているよりも奥が深く、根気がいるものです。行っているケア方法が合わない気がする場合や、改善されないという時はカウンセラーに相談するようにしましょう。そして、自分に合ったカウンセラーやカウンセリング方法を見極めていくのがおすすめです。

カウンセリング療法の一つ認知行動療法とは?知っておきたいその方法と気をつけるべきポイント

この方法はうつ病やパニック障害に効果があるといわれている治療方法です。
要は「考え方」に焦点を当てた治療法といえます。例えば「辛い」と思った瞬間やその状況をシートに記入したり、テーマにします。その時に、「辛い」以外に他の考え方がないかカウンセラーと一緒に検討していくという方法です。
考え方次第で気持ちが変わってくるという状態を利用して、ストレスのとらえ方を変えていくのです。
うつ病など精神的に弱っている状態のときは、全ての物ごとに対してマイナスな思考しかできなくなってきます。はじめはなかなかポジティブにとらえるのが難しく感じるかもしれませんが、少しずつ訓練していくことで、その人の「思考」を変えていくことが出来るのです。
重要なポイントとしては、「考え方」や物事の「とらえ方」は、癖となっていることがほとんどという部分です。普段の生活の中でも、自分で意識して行っていくことが出来ますが、その癖を改善するのにはコツが重要ポイントとなってきます。万が一自分でやっても効果を感じられないという場合は、やはりカウンセラーの指導の下で行うのがベストではないかなと思います。
特にうつ病は誰でもなりえる可能性があるもので、再発のリスクも高いといわれています。気分がもやもやしたり、やる気が出ない場合など、とにかく少しでも「辛い」と感じることがあれば、「相談してみよう」という気軽な気持ちでも構いませんので、カウンセリングを受けてみるのが一番です。
早期回復も見込めますし、症状が進行して手遅れになってしまう前に自分の心の状態を知る良いきっかけになるのではないでしょうか。

カウンセリングを始めるにあたって知っておきたい予備知識

気軽にカウンセリングを受けたいと思っても、金額や必要な期間など心配になりますよね。カウンセリングを受ける前には、やはり金額やカウンセラーとどのようなやりとりをするのかなど、気になる部分が多くあると思います。予め知っておくことでスムーズに取り組めることにも繋がってきますので、カウンセリングの予備知識を把握しておきましょう。
なんといっても気になるのが、そのカウンセリング費用ですね。カウンセリングは医療保険適応外となっているので、全額自己負担になります。(ただし、それに伴う検査や処方は適応)
費用も実は地域によって金額に差があり、市街中心に近い場所にあるカウンセリングルームは高い傾向にあります。一般的には、1時間のカウンセリングで6千円~1万ほど。カウンセリングの種類で金額設定が異なっているので、一度最寄駅近くや、通いやすい場所にあるカウンセリングルームに設定金額を調べてみるのをオススメします。診察時間も初回は1時間かけることがほとんどで、2回目以降は30分や1時間と選べることもできます。
そして、重要ポイントとして覚えておきたいのがカウンセラーとの相性。やはり人との関わりになってきますので、もちろん合う・合わないという問題は出てきます。もし相性が合わないなと感じたら、担当のカウンセラーの変更を訪ねてみたり、思い切ってカウンセリングルームを変えてみるのも検討してみましょう。また、相談回数も人によって様々です。数回だけで改善される人もいれば、長期間世話になるという人もいます。時間や費用の面で通う回数が限られてしまうこともあると思いますので、気軽に考えるのが一番ではないでしょうか。
日々の小さい変化でも構わないので、気持ちの変化やその時の気分など、カウンセラーと密に話し合うことが大事といえます。

終わりに・・・

いかがでしたでしょうか。今回はメンタルケアに焦点を当てて説明させていただきました。
「病は気から」ということわざにあるように、精神的に弱っている場合は様々な体の不調がでてくる場合があります。友人や家族に気軽に相談できないという人や、溜め込んでしまう人はもちろん、無理をしてしまうタイプの人も手遅れになってしまってはいけません。カウンセリングに頼るのは心が弱いからだからだとか、気負ったり恥ずかしがることではありません。人の心は弱いものです。心身ともに健康に楽しく過ごしていくためにも、カウンセリングを受けてみるという選択肢があっても良いと思うのです。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク