なぜ保険が必要なのか?知っておきたい健康と保険の密接な関係

健康と保険は、実は切っても切れない密接な関係です。病気やケガなどいつ起こるかわからない、または万が一起こってしまった場合に備えるのが健康保険の役割。急な出費が必要になったり、生活が不安定になってしまう場合も予想されます。
いくら健康で、何もトラブルを感じることなく過ごしていても、「いつ」「どこで」このような事態になってしまうかは予測が出来ません。だからこそ、この健康保険という仕組みはとても大切な制度になってきます。今回は健康保険に軸を置き、保険とはなにか、健康保険の存在理由などを中心に、保険のイロハをわかりやすく説明していきます。

そもそも保険って何だろう?分かりやすい保険の基礎知識

「きっと必要なんだろうなぁ」「そもそも保険って必要なの?」という風に感じている方も少なくないはず。それはきっと「保険」についてよく知らない状態だったり、その役割を十分に理解していない場合がほとんどではないかと考えられます。
わかりやすく言うと、保険とは「安心して生活していくための仕組み」といえます。
万が一何か起こった場合、そのリスクに備えて予め準備をしておくというのが保険です。リスクといっても軽度なものから、時には働くことが出来なくなって、生活をしていくのが困難になるという重症なものまで考えられますよね。その「万が一の場合」は誰にでも起こり得ることですから、必然と保険が重要な存在になってくるわけです。生活水準が高いといわれている日本人にとって、ローンなどを含めた家計の出費も増加していますし、ある日突然病気になることだって、事故や災害で命を落とすことだって考えられます。誰しもが不安を抱えて生きていかなければならない現代だからこそ、保険は必要不可欠なのではないかと思います。

保険は先人たちの知恵だった!もっと知りたくなる保険の歴史

私たちが生きていくうえで大事な保険制度ですが、実は遥か遠い昔から存在していたんです!意外と知られていない保険のはじまりとその歴史を知れば、今までよりももっと保険に対して興味を持ったり、よく知るきっかけになるのではないかと思います。保険のはじまりから、今の保険制度になるまでの歴史を詳しくご説明します。
保険のはじまりは、古代オリエント時代に起源があるといわれています。古代オリエントでは交易が盛んにおこなわれていたそうです。しかし、自然の猛威や海賊・盗賊などによりリスクがあったのも事実。それらのリスクに備えて、資金借入が行われていました。また、同時にリスクを避けるために商人たちは隊商や船を分散させたりもしていたんだそうです。
紀元前300年前頃になると、地中海商人によって“冒険貸借”が考案されたり、中世期には“海上保険取引所”が登場したりと、保険のはじまりは“海上から生まれた”といっても過言ではないわけです。
日本では一万円札でおなじみの福沢諭吉が、自身の著書で近代生命保険制度を紹介したことによって、生命保険のあり方が幅広く認知されました。
健康保険制度が今現在のように普及される前の時代では、医療費はもちろん自腹。当時も医療費は安いものではなく、貧しい生活を強いられていた人たちは医療の恩恵を受けるのが難しかったのです。このようなことがあったため、全ての国民が医療を受けられるようにと健康保険制度がはじまったのです。
保険の仕組みや歴史から感じられるのは、まさに“助け合い”。お互いが快適に生活していくための知恵が、保険といった形で生まれたんだということがわかります。

知っておきたい健康保険の仕組み

ここでは健康保険の仕組みを分かりやすく説明したいと思います。
例えば、あなたは何かの習い事教室に通っているとしますね。レッスン中に使用する食器や資材は、何かのはずみで誤って破損してしまう可能性があります。もちろんレッスンを受けている人数が多ければ多いほど、その破損する数も必然と高くなってくるでしょう。レッスンを受けている人全員がたとえば毎月200円や300円、負担を感じないほどの金額を出し合って、万が一破損してしまった場合に備えて、資金の積み立てを行っていくとします。まさにこの行為が保険の仕組みと一緒なんです。レッスン料とは別の出費になりますが、万が一破損してしまっても積み立てた資金があるため、買いなおすことが可能になります。弁償代に比べれば、はるかに安く済むのも高ポイントではないでしょうか。なによりも、万が一破損してしまって場合も弁償代という急な出費の必要がなく、むしろ「積立金があるから大丈夫」という安心感が得られます。デメリットを回避するために加入しておくという保険の仕組みそのものといえるでしょう。

健康保険の仕組みについても同じことがいえると思います。私たちはクリニックなどをはじめとした耳鼻科や眼科、皮膚科などに行く際には健康保険証を持っていくことは当たり前のことですよね。この健康保険証を持っていることで、約3割ほどの額だけを負担する(支払う)という仕組みになっており、残りの医療費は公的医療保険でまかなわれています。この健康保険証を持っているのと持っていないのでは、医療費の負担金額が大幅に変わってきます。私たち全ての国民は公的医療保険制度に加入していて、その保険料を負担しています。そのため、一部の医療費を負担するだけで医療を受けられるのです。そして、これこそが私たちの生活の支えにもなっている健康保険の仕組みなのです。
このように日頃から保険料を支払っていることで、万が一医療機関にかかることになった場合でも、わずかな出費で済むという安心感が得られるわけなんですよね。

タメになる!健康保険の種類

この公的医療保険についてなのですが、仕事によって加入する保険が変わってきます。主に企業や組織に雇用されている人を対象とする“被用者保険”と、自営業を営んでいる人や無職の方が対象の“国民健康保険”があります。会社員や公務員、船員の方以外の医療費を保証するのが、国民健康保険と覚えたらわかりやすいですね。もちろん、健康保険は扶養者も保険を受けることができる対象者となっています。例えばお父さんが健康保険に加入していれば、その家族全員が保険が受けられるという仕組みです。
このように、あなたが所属する職場や環境によって保険の種類が変わってくるのですが、全ての国民の「誰でも」保険を所持することができるのです。そして誰もが医療機関を受けられるということになります。私たち日本人は、実は恵まれた環境にいるということがわかりますね。

いかがでしたでしょうか・・・

現代では、実に様々なタイプの保険が存在しており、私たちが生活していく中で無くてはならない存在なのが“保険”ではないでしょうか。その形態や種類は複雑で分かりにくいのも多く、保険のメリット・デメリットが把握できなかったり、本当に必要なのかと疑問に思ってしまうこともあるかと思います。
しかし、今回ご紹介した健康保険は、私たちが生活していく中で最も身近で、必要不可欠な保険制度となっています。この健康保険制度があるからこそ、私たちは医療費の負担を受けていつでも医療機関にかかることができ、毎日を健康に過ごすことが可能となっているのです。このように保険はデメリットを回避するための存在でもありつつ、同時にこの健康保険制度に守られているからこそ安心して生活していけるといえるのではないでしょうか。

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