もっと詳しく知っておこう!健康保険料の仕組みについて

普段何気なく支払いを行っているけど、“健康保険料”って一体何のためなのか、またどんなメリットがあるんだろう・・・などと疑問に感じたことはありませんか?
様々な“保険料”がある中で、我々が健康で過ごすために必要な存在の健康保険。その保険料はどのようにして決められているのか、保険料を支払うことで得られるメリット・デメリットはあるのか。このように疑問は疑問を呼び、よくわからないままの状態という方も、実は多いのではないでしょうか。
今回は健康保険料に重点を置いて、ご説明していきたいと思います。

会社員のあなたは必見!意外と知られていない健康保険料のノウハウ

「日本国民皆保険」の日本では、誰もが健康保険に加入しています。そして収入に応じて保険料を納めるという仕組みになっています。
さて、その保険料はどんな風に決められているのかご存知ですか?会社員の方を中心に、会社に勤めている人ならば給与明細を見ていただければ分かるように、健康保険料をはじめ、税金が天引きされていますよね。給料から引かれているので、一体自分がいくらほど負担しているのか把握していないという方がほとんどではないでしょうか。
会社員場合の健康保険料は、勤めている会社が加入している健康保険の保険料率と、残業時間などで異なってきます。また報酬は毎月変動するものなので、4月~6月の3ヶ月間の給与の平均で決められます。ここで気を付けていただきたいのが4月~6月の給与なので、実質は3月~5月の実務実績となります。
この際細かい単位は省略しますので、29万以上31万未満の場合は30万という形で決められていきます。この3カ月間にどれだけ収入があるかで、9月から翌年7月までの健康保険料が決まるのです。もちろん収入といっても通勤手当や家族手当、残業手当もすべて含めて計算されますので、覚えておくと良いでしょう。
このような仕組みから、4月~6月(3月~5月の実務実績)の間に残業を多くしてしまうと、保険料も必然と高くなっていきます。ですから、なるべく出費額を抑えたいという方は3月~5月の3カ月間は残業を控えて働き、6月以降から残業時間を多めに取るという風にコントロールすることをおすすめします。

国民健康保険の保険料の違いとは?知っておくべき国民健康保険について

会社勤めの際に入る健康保険(通称社保)とは異なり、それ以外の方が加入する「国民健康保険」があります。通称は「国保」と呼ばれているものです。
この国保は市町村が運営しています。他位の健康保険に加入していない場合は、必ず加入しなくていけません。ただし、ひとりひとりが加入しているものなのですが、基本的には「世帯」で管理されているので、この国民健康保険料は「世帯主」が行うというルールになっています。
ですので、両親のどちらかが世帯主の場合、扶養されている間は直接払う必要はないということになるんですね。
扶養から外れ、自分自身が「世帯主」となった場合ですが、例えば転職が上手くいかず失業中の場合ですとか、長期留学からの帰国後に職が決まっていないという方は、住んでいる市区町村の役所の出向き、国民健康保険加入の手続きをとる必要があります。もちろん、職が決まればその会社の健康保険に加入することが必須となることもあるので、そうなった場合も必ず市区町村役所に行きましょう。
気になる国民健康保険の保険料についてですが、その計算方法は市区町村によって異なってきます。また家族構成や、一人暮らしで自分自身が世帯主の場合などでも変わってきます。
特徴としては、「世帯所得」「加入している人数」「40歳唐64歳の人数」によって決定していきます。加入者の人数が多ければ多いほど、特に40歳唐64歳の人数が多ければ国民健康保険料は高くなります。
もっとよく知りたいという方や詳しい国民健康保険料の金額が知りたいという時は窓口に聞くことが可能ですので、住んでいる市区町村で税率が違うということも加味して、直接聞いてみるのがおすすめです。

国民健康保険料と健康保険料(社保)はいつから納めるべき?

では、その保険料はいつから支払うべきなんだろうと疑問に感じたかと思いますので、国民健康保険と社会保険(健康保険)に分けて説明します。

国民健康保険の場合

これは、国保に入った時から、分かりやすく言うと「国保に入らなければいけない義務」が発生した時からになります。また、年度の途中から加入した場合や、また国保の加入を辞める場合は月割りで計算して出た金額を納めます。
気をつけなければいけないのが、届を出した日からではないということ。今まで加入した保険を辞めた時からの計算になりますので注意が必要です。

社会保険の場合

資格(会社勤め)が20日以前の場合はその月の給与からは徴収されません。次の月から徴収が始まります。
また20日以降の場合ですと、その月分の給与がないため、最初の給与から徴収が始まります。
※国民健康保険は自動的に脱退とはいかない仕組みです。万が一国民健康保険と社保が二重加入だった場合は、役所で手続きをすれば社保の加入日までさかのぼって日付を調べてくれます。その際、国民健康保険のダブっていた期間の保険料が抹殺されます。

いかがでしたでしょうか

天引きされる保険料の支払いからは逃げることが出来ません。
しかし税金について興味を持つことでより詳しくなり、知識が増えていきます。知識が増えることで、なぜ払っていかなければいけないものなのか、今まで疑問に思っていた税金の謎が解決していくきっかけになるでしょうし、いざという時に役立てられます。
みなさんもご自分の給与明細をチェックしてみてはいかがでしょうか?

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