〜インフルエンザと風邪の症状を見分けることはできる?〜
単なる風邪でも咳や、鼻水、発熱は出ます。インフルエンザの初期で症状があまり出にくい人は、見分けることがとても困難です。インフルエンザ=高熱、と思っている人が多いのですが、型によっては、必ずしも高熱が出る、と言う訳ではないのです。インフルエンザB型は、微熱程度の症状が続く場合があります。ウィルス性の風邪と違うところは、体の関節の痛みや、食欲不振など全身がだるくなり元気がなくなるのが特徴です。とは言っても、自己判断でインフルエンザか風邪かを判断することは、絶対にやめておきましょう。なんとなく確率的に、症状の分別はできるので、インフルエンザかもと疑うのは良いのですが、逆にこれはインフルでは無いと断定するのはNG。高熱が出たらすぐに病院に行き、微熱が続く場合や、全身がだるい感覚になった時も同様に、病院でインフルエンザの検査を受けることが大切ですよ。
〜突然の高熱が、インフルエンザの特徴〜
突然40度近くの高熱が出た場合は、インフルエンザの可能性が大です。大人は40度近く熱が出るということは滅多にないので、すぐに病院に行く人も多いのではないでしょうか。しかし小学校低学年までの子ども、特に6歳位までは、突然高熱を出すことは、珍しいことではありませんよね。インフルエンザは小さい子どもや、年配の方に発症すると重篤な合併症(インフルエンザ脳症や肺炎)を引き起こすことも考えられますから、いつもの風邪だろう、と言う自己判断で病院にいかず様子を見るのは、危険。そうは言ってもインフルエンザの検査は発熱から12時間以上たたなければ、陽性か陰性かが、はっきり分からないのが現状です。発熱に気づいてから12時間は様子をみても良いのですが、ぐったりしていたり元気がなかったり、嘔吐や下痢がひどい、意識がもうろうとしているなど、いつもと明らかに違う場合は、12時間以上経っていなくても、すぐに病院に行くか救急車を呼びましょう。
大人の場合も、食べれなくなるほど、高熱が出ている、きつくて立てない場合は、様子を見ずにすぐに病院へ行くように心がけると、だいじには至りません。
〜体の関節が痛くなる人も〜
インフルエンザの症状は普通の風邪にプラスして、体の節々が痛くなると言う人もいます。朝起きた時に起き上がれない人もいるくらい、感染力が強い病気ですから、関節の痛さも人それぞれです。何となくだるいと言う人もいれば、身体中が痛いという人も。インフルエンザはこのような症状がはっきり出る人は、体の異常に気付くのも早くすぐに病院に行きますよね。検査で陽性が出た時点で、早期に内服薬の治療ができますから、他人に感染させることなく、関節の痛みや熱も、2 〜3日で下がることがほとんどです。関節の痛みはキリキリとした痛みから筋肉痛のような鈍痛までさまざまですから、体が痛いとか重い、と感じたら、インフルエンザのサインかもしれませんよ。
〜とにかく寒い‼︎悪寒も症状のひとつ〜
関節の痛み、発熱、喉の痛み鼻水、咳と一緒に、悪寒もインフルエンザの症状にみられます。毛布や布団に入っているのに、とにかく寒い、と言うのが、わかりやすい表現でしょう。特に大人になれば40度近くの高熱が出ることだけでも、おかしいのですから、悪寒が出れば尚さら、すぐにインフルエンザを疑い、病院へ行くのがオススメです。急な寒気と高熱が出たら、会社や学校にインフルエンザの可能性があるので休みます、という連絡をし、早めに病院にいくことが重要。インフルエンザは人から人へ感染する病気ですから、インフルエンザになったかもと思ったら必ずマスクを着用し、早めの診断をもらい、熱が下がってから5日程度は 、できる限り人と接触しないように生活するのがベスト。もちろん発熱中も感染力が高いので、多少元気があるからといって、人と会うのはできる限り避けましょう、
〜インフルエンザの確定は検査で行う〜
インフルエンザの検査は、血液検査ではなく鼻の中に綿棒スティックを入れ、鼻の奥や喉の入り口を拭きます。この作検査方法は、病院の先生によって、上手、下手があるようで、運が悪ければ検査が痛い、という場合もありますが、数秒で終わりますし、激痛と言うわけではありません。怖がらず、きちんと検査を受けることが、インフルエンザにかかったときの、ポイント。インフルエンザは検査でしか確定できませんから、自己判断はせず、病院の判断に任せましょう。しかしあからさまに症状が出ているのに、陰性が出る場合も、否定できません。「家族全員がインフルだったけれども、自分だけ高熱なのに陽性がでない」という場合は、医師の所見によりますが陰性でも、インフルエンザの特効薬を処方されることがあります。
このようにインフルエンザは、一見風邪のような症状にプラスして高熱や、悪寒、関節痛など全身症状が現れることが多いのが特徴です。全身症状があまりひどくないからといって、自然に直そうとすると悪化する可能性も高い病気ですから、決して自己判断をせず、病院に行って検査を受けてくださいね。